gonsampoのブログ

健康のために、いろいろ考え試す日々のブログです

病気の名前

インドで流行っている病気について、日本では少しだけニュースになりましたが、他国のことなので、それほど詳しくは報道されませんでした。

そのニュースを見たと言われるかたもいらっしゃると思いますが、ライチを食べて多数の子供たちが亡くなっているそうです。原因は脳炎とも言われているようですが、子供たちの栄養状態も悪かったそうで、はっきりとは特定されていません。症状は頭痛と嘔吐、意識障害、心臓と腎臓に炎症をおこします。

ライチにはヒポグリシンという毒素があり、グルコースの合成を阻害するらしく、発症した子供たちは低血糖になっていたそうです。日本人は栄養状態が悪くないので、空腹時に大量に食べない限り、あまり心配はいらないかもしれません。

インドで起こっている病気について書きましたが、そのことがテーマではありません。その病気の心配をしているわけでもありません。ライチ食べないし。

今日のBBCのそのニュースを読んでいて、ギクッとしたので、病気のネーミングについて考えてみました。

BBCの記事の中に、「インドでは2005年まで脳炎で多数の死者を出したのは、蚊を媒介とする日本脳炎(Japanese encephalitis)が原因だった。」と書かれているのです。

ご存知のかたもいらっしゃると思いますが、日本脳炎は日本発祥の病気ではありません。
日本脳炎は東南アジアで多発しているウイルスの疾患で、多くは豚がウイルスを持ち(犬、 馬も持ちます)、それをコガタアカイエカという蚊が媒介してヒトに移す病気です。日本脳炎という名前は、日本に多い脳炎ではなく、1935年に日本でウイルスが初めて患者から見つかったことに由来しています。

誰が命名したのか不明ですが、和名の日本脳炎でも、英語のJapanese encephalitisでも、日本由来の病気みたいに見えてしまいます。日本の風土病が世界に広がったみたいな。それが再三ニュース記事で出されるのは、嫌な感じがします。

赤痢菌みたいにできなかったのだろうか?と思ってしまいます。赤痢菌は、1898年に志賀潔によって発見され、その名にちなんでShigellaという属名が名付けられました。これは、病原細菌の学名に日本人研究者の名前が付いている唯一の例だそうです。これなら、妙な誤解をされることもなさそうに思います。

でも、日本脳炎のように名前で迷惑するのは日本だけではありません。例えば、スペイン風邪

スペインかぜ(英: 1918 flu pandemic, Spanish Flu)は、1918年から19年にかけ全世界的に流行した、インフルエンザのパンデミック。CDCによるインフルエンザ・パンデミック重度指数 (PSI) においては最上位のカテゴリー5に分類される。感染者5億人、死者5,000万~1億人と、爆発的に流行した。米国発であるにも関わらずスペインかぜと呼ぶのは、情報がスペイン発であったためである。当時は第一次世界大戦中で、世界で情報が検閲されていた中でスペインは中立国であり、大戦とは無関係だった。一説によると、この大流行により多くの死者が出たため、第一次世界大戦終結が早まったといわれている。(Wikipedia

普通、スペイン風邪と聞けば、スペインで流行り出して、世界に広がったのかと考えてしまうと思います。

本当に地域の名前が当てはまっているのは、香港かぜ。香港での発生の最初の記録は1968年7月13日で、翌年にかけて少なくとも50万人が亡くなったそうです。また、アメリカでも500万人の罹患者が出て、約33000人が亡くなっています。今年も猛威を奮っていましたよね。私が罹患したのはA香港型だったようですし。旦那さんしか病院で診断を受けていませんが。

今後、病原菌やウイルスを発見した時には、病気のネーミングにも気を配ってほしいです。

 

 

衣類のにおい

以前は洗った後の衣類のにおいに悩まされていたのですが、ここ数ヶ月漂白剤のおかげで不快な思いをしなくてすんでいます。

不快な臭いの原因はモラクセラ菌なのだそうです。

ラクセラ・オスロエンシスは洗濯物の部屋干しの際に発生する悪臭の原因菌です。この菌は、増殖する際に雑巾のような悪臭を発生する4-メチル-3-ヘキセン酸という物質を作る。( Wikipedia

この臭いを何とかしようと、まず柔軟剤をたくさんの種類使いました。臭いを良い香りでごまかそうとしましたが、無理でした。その後、乾いた衣類に使う除菌消臭スプレーを使いました。その時だけで、あまり効果はなかったように思います。

やはり、元から断たないとダメだと思って、洗濯槽を洗浄する洗剤を試しました。洗濯機から清潔にしないと、汚れているものの中で洗っても、きれいになるはずないですものね。

重曹、酸素系クリーナー、塩素系クリーナーなど色々使いました。でも衣類に菌がついているせいだったのでしょうけど、臭いはなくなりませんでした。決してクリーナーのせいではないと思います。洗濯槽自体はきれいになってるはず。オキシクリーンとか、私にとっては高価だったし、効果がなかったら泣いてしまいます。

洗濯機は新しいし、クリーナーも使ったし、洗濯槽の問題ではないと信じて、今度は衣類用の洗剤をいろいろ変えてみました。 結果から言うと、どれもあまり差はなかったです。香りに違いはありますけど。使った中では、ナノックスがかなりスッキリした感じがしました。でも高いんですよね。やはり値段の差が効果の差なのでしょうか?

予算の問題で、そんなに高価なものを使い続けることは難しいので、漂白剤を探しました。

酸素系漂白剤は色柄ものにも使えるので、ワイドハイターを試したのですが、あまり効果は感じられませんでした。洗濯物を干した時には大丈夫そうだったのですが、乾いたタオルを使って濡れると微妙な臭いがしました。

次に衣類用の塩素系漂白剤を使いました。こちらもハイターで試しました。色柄ものに使えないけど、悪くはなかったです。

酵素系のワイドハイターがあるのですが、お値段が高めなので、試していません。酵素系では菌をやっつけられそうにないと思っています。

そして行き着いたのが、キッチンハイターです。安いし、臭いもなくなります。色柄ものも、今のところは色落ちもなく、問題ありません。でも生地や染料などによってダメージがあるかもしれないので、もし試されるなら自己責任でお願いします。

使い方は、普通に洗濯用洗剤を入れ、ぬるま湯にキャップ2杯のキッチンハイターを入れて洗濯機に投入します。水にそのまま入れたこともありますが、ぬるま湯の方が効果があると思います。入れる分量もいろいろ試しましたが、48ℓに2杯がちょうどいいと思います。(うちの洗濯機はそれが最大なので。)それより多く入れると塩素のにおいで気分が悪くなります。洗い上がりはスッキリで、少し病院を彷彿させます。柔軟剤を使うと気にならないかもしれません。私は柔軟剤を使わないで、多少かたい状態で使っています。その方が清潔な感じがするからです。

不安に思う方がいるかもしれないので、付け加えておきます。洗濯用洗剤は弱アルカリ性のものがほとんどなので、同じアルカリ性の塩素系漂白剤は問題なく一緒に使えます。酸素系のものは一緒に入れないでくださいね。混ぜると危険です。

最近テレビで、「洗いたてのパンツ(下着)には1万ものバクテリアが住みついている」とか「洗濯済みのパンツから平均して0.1gの糞便物質が検出された」などと報道しているのを見ました。健康な状態では悪さをしない常在菌がほとんどのようですが、免疫力が落ちていると感染症を引き起こす原因になるそうです。

病気にならないように、口に入れる物と身につける物は特に気をつけたいですよね。

 

水虫の季節?

ジメジメする季節になると、水虫をテーマにした番組などが結構放送されています。

見ている時にいつも思うのは、いろいろな方面に配慮しているのか、はっきり言わないよね、ってこと。

病気になるって重大な問題なのだから、忖度してる場合じゃないと思いますけど。それか、日本人の4人に1人は水虫らしいので、とりあえず少しだけ注意喚起はしても諦めてるとか?

水虫の原因は白癬菌であるとか、ほとんどの人は知っていると思います。それが体のどこに感染するかによって、いんきんたむし(股部白癬)やしらくも(頭部白癬)などになります。

プロが詳しく解説してくれているものがいくつもあるので、自分だけでなく家族を守るためにも、それらを参考にして気をつけたいところです。

水虫の感染経路としては、白癬菌を含む鱗屑(アカ)が落ちている床や畳、浴場の足拭きマット、タオルなどを介して感染することがほとんどです。そのため、家族に水虫の人がいる場合は、家の中にばらまかれている白癬菌接触する機会が多く、水虫になる確率が高まります。

 また、温泉やサウナ、プール、スポーツジムなど、不特定多数の人が裸足で歩いている場所も、白癬菌に感染しやすいといえます。このほかに、意外と知られていない感染経路がスリッパです。白癬菌は、スリッパの裏にたくさんついているのですが、スリッパを重ねることで表についてしまい、それを履いた足に感染してしまうのです。(ダイヤモンド・オンライン)

 

基本的に白癬菌が皮膚についても、皮膚内部に侵入する前に洗えばよいといわれています。24時間以内であれば、侵入するリスクはかなり低いです。

ですから、銭湯の足ふきマットを使っても、帰宅後に足をちゃんと洗えば水虫のリスクはかなり軽減できます。

あらかじめ靴や靴下に持続効果のあるアルコール除菌スプレーをかけておくと、菌の増殖をおさえられ、水虫リスクを下げる効果が期待できます。(富士フイルム

 

白癬は人ばかりでなく動物にもあります。したがって白癬になった動物と接触していると、人に感染することがあります。特にミクロスポルム・カニスというカビは、犬や猫に感染しているので、白癬にかかった犬猫と接触していると、接触した顔や体、髪の毛に白癬が生ずることがあります。

また最近は柔道などの格闘技を行っている選手の間では、トリコフィトン・トンスランスというカビによる白癬が練習や試合を介して集団発生しています。

しかし最も頻度が高い足白癬は、家庭内の足ふきマットやスリッパなどを長い間共用していると、それらに付着した白癬菌が足に感染して発症する、家庭内感染によるものが大部分を占めます。

温泉場や銭湯、あるいは足白癬患者がいる家庭の足拭きマットには、ほぼ100%白癬菌が存在します。入浴後にそのようなマットを利用すると、白癬菌が足に付着します。そのまま素足でいれば、足が乾燥し、足に付着した白癬菌は剥がれ落ちますが、白癬菌を付着したまま、靴下・靴を履き続けると、長時間白癬菌が足に付着して足白癬になってしまいます。そして足白癬になった人が、今度は家庭内の足白癬の感染源になり、家庭内の畳、床、スリッパなどに白癬菌をばらまくことになります。そうすると同居している足白癬でない人もやがて足白癬になってしまう可能性がでてきます。

白癬菌は角層の下の方まで増殖しないと、痒みなどの症状が出てきません。そのため足白癬と気がつかずに放置している足白癬患者さんが多くいます。しかし治療を求めて来院する足白癬患者は、痒みなどの症状があるヒトだけです。つまり家庭内に足白癬患者がいれば、同居している他のヒトも足白癬にかかっている可能性がありますが、必ずしも治療を受けているわけではありません。そのため治療を求める患者だけでなく、同居している足白癬患者や爪白癬患者全員を同時に治療しない限り、家庭内の白癬菌はなくなりません。

また足白癬患者がいる家庭では、家庭内に白癬菌がばらまかれているので、同時に部屋の掃除などをして、家庭内から白癬菌を取り除かないと、再感染が起こってしまいます。

水虫の塗り薬を指の間から足の裏全体に1日1回つけていれば、足白癬になることはありません。しかし、水虫の薬を足白癬予防目的に使用することは保険では認められませんので、薬局で買った市販薬を使用するしかありません。

一方幸いにして、家庭内に足白癬や爪白癬患者がいない場合は、外から家庭内に白癬菌を持ち込まないことが大切です。他人の家にむやみに上がらないことが大切で、他人の家に上った場合は、家に帰ったらすぐに、足を洗うか水虫の薬をつけると、家庭内に白癬菌を持ち込むことを防ぐことができます。(日本皮膚科学会

 

本当に幸いなことに、今まで家族が水虫になったことはないのですが、旦那さんが区の用事で頻繁に公民館や他所のお宅に行くようになったので、とても気になります。

インフルエンザの時もうんざりしましたが、水虫などに感染したら、完治するまでにもっと時間がかかりそうです。

うちの旦那さんのように意識低い系の人は、かりに感染して症状が出始めても、家族が指摘しても否定し続けて悪化させるんですよね。

こういう人間を変えるのは病気を治すより難しいと思います。

 

食事当番制

わが家では夕食だけ食事当番制にしています。家族全員が揃うのが夕食時だけなので。私は火曜日と土曜日が当番日にあたります。なので、今日は食事当番ではありません。娘の当番です。

昨日は久しぶりに目眩がひどかったので、食事の支度をするのが辛かったです。昨日は水曜日なので、本来なら当番ではなかったのですが、旦那さんが区の役員をしているので、地区の行事が近かったりすると会合がたくさんあって、夕食の支度ができません。というわけで、3000円で夕食の支度を請け負ったわけです。

3000円出すなら、お弁当屋さんで買う方が安上がりでしょうけど、旦那さんもお弁当屋さんの味に飽きているみたいです。家庭で作る料理は飽きないみたいですね。なんでやろ?

昨日は体調が良くなかったので、買い物に出ないで、冷蔵庫と冷凍庫にある物でしのぎました。メニューは肉じゃが、鶏もも肉の照り焼き、キャベツと卵の炒め物、ニラと豆腐の味噌汁ときゅうりのぬか漬けです。通常だいたい一汁三菜です。

肉じゃがと言いましたが、じゃがいもは入れてないんですよね。家族みんながじゃがいもを好きではないのです。特に煮物のじゃがいもは。口の中でゴロゴロして、好きになれません。小さい頃は、親が料理に使うので食べてましたけど。

私が作る肉じゃがのような味の料理の食材は、お肉と玉ねぎと人参と糸こんにゃくです。人参も、煮ても焼いても人参を主張してくるので、そんなに好んで入れません。匂いのせいですかね?どこが苦手なのか、よくわかりません。

こうやって書いていると、好き嫌いがかなり多い人間みたいな感じがします。何でも出されたら食べるし、食べられないものはないのですけどね。

自分で作って食べる時には、あまり好きではない物は、無理して食べなくても良いと思っています。栄養はいろいろな種類の食材や方法で摂れますし。若くても年取っていても、いつまで生きられるかわからないのに、我慢は良くないと私は思います。

体調が良くないので、ヴィーガン食も調べて、実践しようかとも思いましたけど、サプリメント大好き人間なので、かなり無理があることがわかりました。でも、たくさん飲んでたサプリメントが1種類だけになりました。それもなくなったら、もうやめようと思っています。やはり過剰摂取は良くないですし、食事から摂るのが一番ですよね。

サプリメントをやめるので、魚や貝類を食べないと摂取できない栄養素があるために、やはりヴィーガンにはなれないことが決定しました。家族にも「ヴィーガンになるのは止めないけど、自分たちの食事はヴィーガン食にしないでね。」と言われていたので、これで良かったと思います。

ヴィーガンにはなれなかったけれど、たくさん調べて知識を得られましたからね。

今日の夕飯は外食だそうです。住んでいる地域に美味しいとんかつ屋さんがあって、そこの話をしていたので、ごちそうしてくれるみたいです。たまには外食も良いですよね。

犯罪と脳

最近ニュース番組を見ると、毎日のように殺人事件や高齢者の運転による事故などが報道されています。

高齢者によるものは認知能力や運動能力の低下などが主な原因かと思います。これもMRIなどで脳の状態を見れば、危険度が客観的にわかるのではないかと思うのですが。免許更新の時に、画像診断の結果と医師の所見を添付させる等の条件をつけるとか。対策はできそうな気がします。

でもそれより気になるのが、児童虐待や殺人です。

今もテレビをつけると、一年半で50匹以上の猫を連れ去り、虐待し殺した人が逮捕された事件の詳細を特集しています。

その報道の後には、奥さんを殺した夫とその母親が懲役15年と懲役7年の判決になったとか。人を殺しても刑務所で15年過ごせば済むのですね。被告人やその弁護士は、被害者によるDVなどについて述べ、情状酌量を求めました。殺された人はそのことについて何も語ることはできません。殺された上、誹られるのです。本当のことは被害者が亡くなられているのでわかりません。「加害者の言うことばかりが聞き入れられるような裁判はどうなの?おかしくないか?」と、いつも思ってしまいます。

なぜ動物を虐待したり、他人や自分の子供を虐待し殺してしまうのでしょうか?

自分を守るために突発的に罪を犯す場合もあるかと思いますが、そういうケースは除き、犯罪と脳について調べました。凶悪犯罪が増えたこともあり、脳と犯罪についての研究は進んでいます。

暴力遺伝子で脳が変異?

サイコキラー(猟奇殺人者、サイコパスシリアルキラー)の脳を解析した結果、殺人者の脳の共通点には側頭葉の内側に損傷があること、母親から受け継がれるMAO-A遺伝子(暴力遺伝子)の影響が見られることがわかりました。

キーとなるのは主要な暴力遺伝子、MAO-A遺伝子です。この遺伝子の変異型は正規母集団に属し、X染色体上にあり伴性遺伝し、母親だけから遺伝します。

このことが実際、サイコキラーや非常に凶暴な性質の持ち主が大体男性や少年であることの理由だと言えるでしょう。なぜなら、女子はX染色体を父親と母親から1つずつ受け継ぐため、その性質が薄まるのに対し、男子は母親からX染色体を1つだけ受け継ぐからです。そしてこの遺伝子は母親から息子に受け継がれます。

またこの遺伝子は発生中の脳内セロトニンの過剰分泌と関係があります。これが非常に興味深いのは、セロトニンには人を落ち着かせる沈静効果があるとされているからです。しかし、この遺伝子を持つと子宮内で脳がセロトニンにさらされます。そのため、脳全体がセロトニン非感受性になってしまい、その結果、生まれた後、セロトニンが働かなくなるのです。

暴力遺伝子は子供の頃に深刻な暴力を見たり巻き込まれたりすると発現します。(神経科学者Jim Fallon教授)

再犯率の高さは脳の構造の問題?

カナダのモントリオール大学のシャイラ・ホジンス教授と、キングス・カレッジ・ロンドンのナイジェル・ブラックウッド医学博士らによる研究チームによって、サイコパスといわれる反社会的な人格、サイコパシー(精神病質)をもった人たちが過去に犯した犯罪の結果から学ぶことができないのは、脳の構造に原因があるからだという研究結果が発表された。

サイコパスの脳は、共感や道徳的な思考、罪悪感や羞恥心に関係する部位の灰白質の体積が小さいことがわかった。さらに、報酬と罰を学ぶことに関係する前頭前野につながる白質の繊維にも異常が見つかった。サイコパスの犯罪者に、そうでない犯罪者と同じ矯正プログラムを受けさせても効果がないとするならば、ではどうやったらサイコパスの犯罪を防げるのだろうか?

ホジンス教授は、サイコパス的な行動を起こさせる脳の働きを中心に治療を行うことで、暴力犯罪を減らせるかもしれない、と述べている。

またホジンス教授は、子どものサイコパシーに関する研究はまだ初期段階にあることを前置きしたうえで、「サイコパシーの兆候を示す子どもに、早期の段階で学習を中心にした治療を施すことで、脳の構造や活動を変え、将来の暴力犯罪を減らせる可能性はある」と語った。(Live Science )

犯罪は脳腫瘍などの脳の病変のせい?

米バンダ―ビルド大学メディカルセンター(VUMC)の神経学助教授であるRichard Darby氏が主導する研究班は、「犯行前に脳の異常(脳病変)が確認されていた犯罪者17人」の脳画像データをマッピングした。その結果、各犯罪者たちの障害部位は十人十色、さまざまな脳領域に位置してはいたものの、17人全員の病変が「ある特定の脳内ネットワーク」と強く関係している共通項が示唆された。

今回の研究者たちが「脳異常と犯罪行為の関係性」について従来以上の強い関心を寄せたきっかけは、テキサス大学オースティン校で1966年に起きた銃乱射事件だった。死亡13人・負傷31人の大惨事を引き起こした末、銃撃戦で射殺された犯人(チャールズ・ホイットマン)は、「事件前」から頭痛を訴え、自ら「人格が変わった」と周囲に明かしていた。事件後、犯人の「脳腫瘍」が判明した。

Darby氏は「脳病変がある人に対して、その行為の法的責任を問うべきなのか否か――。最終的には、社会がその答えを出すべき問題であることに変わりはない」と言う。『Proceedings of the National Academy of Sciences (PNAS)』

 

全く受け入れることが出来ないですけど、犯罪が犯罪者自身のせいではなく「脳が犯罪を起こさせた」として罪状軽減を目指す行動遺伝学というのがあります。裁判に神経科学的証拠が使われるなど、神経科学が徐々に刑事司法制度に取り込まれ始めている中、デューク大学で法学・哲学を教えるNita Farahany教授は、行動遺伝学を活用して殺人事件などの被告人の刑罰を軽減できるのではないか、と研究を行っているそうです。

こういうのが主流になると、世の中、刑罰を免れた犯罪者だらけになりそうです。

暴力の少ない未来の実現のための具体策を提言している本があります。なかなか問題があって、現実には難しいと思いますが。下記の本です。

 

『暴力の解剖学: 神経犯罪学への招待』(エイドリアン レイン 著)

神経犯罪学を確立した著者が、脳、遺伝、栄養状態等の生物学的要因と、生育環境や貧困等の社会的要因、およびその相互作用から、いかに暴力的な性格が形成されるかを解説しています。

 

おもしろい本なので、一度読んでみてください。値の張る本なので、図書館で借りて読んで、気に入ったら購入されることをお勧めします。

未然に防ぐために、定期健診などにMRIによる脳の検査を入れても良いような気がします。それで悪い結果が出て、隔離されたら嫌ですが、セロトニンを適量増やす薬などを処方してもらって、犯罪に走ることを抑制できるなら、良い方法だと思います。

 

 

 

 

天然毒素をもつ食品

じゃがいもの天然毒素については、家庭科の授業で教えられることもあるので、広く知られていると思います。

他にも日常食べる物で注意したほうがよいものをじゃがいもも含めて調べました。

 

  • じゃがいも ーー じゃがいもの芽(芽とその芽の根元)や、皮(特に光が当たって緑色になった部分)には、天然毒素であるソラニンやチャコニン(カコニン)などのグリコアルカロイドが多く含まれています。未熟で小さなじゃがいもには特に多く含まれています。ソラニンやチャコニンをとることによって現れる症状は、吐き気やおう吐、下痢、腹痛、頭痛、めまいなどです。じゃがいもを食べたあとにこのような症状が出たときは、急いで医師の診察を受けてください。重症になると、眠気、無気力、錯乱、衰弱などの神経症状や視覚障害がみられ、場合によっては、死亡することもあります。このような症状は、早い場合は、ソラニンやチャコニンを多く含むじゃがいもを食べた数分後から出始め、遅い場合は数日後に出ることもあります。じゃがいもを調理するときは、じゃがいもに芽があれば、そのまわりの部分も含めて取り除き、皮に緑色の部分があったら、皮を厚めにむき、緑色の部分のまわりもしっかり皮をむきましょう。できるだけじゃがいもは皮をむいて食べます。じゃがいもを冷蔵すると、糖の濃度が高くなり、揚げたり炒めたりしたときにアクリルアミドという有害物質のできる量が増える可能性があります。冷蔵保存したジャガイモは、煮物や蒸し物にすると、アクリルアミドもできにくく、おいしくいただけます。じゃがいもを茹でてもソラニンやチャコニンは分解しないので量は減りません。(農林水産省
  • トマト ーー トマチンという毒素があります。毒性はソラニンと同じです。完熟トマトなどでは微量に含まれているだけです。青く未熟なものでも150kgくらい食べないと健康被害はでないそうです。(カゴメ
  • なす ーー ソラニンが含まれています。
  • ズッキーニ ーー ククルビタシンという苦味成分が含まれています。栽培環境によって成分が多くなる場合があり、ズッキーニを切って、身の部分をなめてみて苦いと思ったら食べないでください。大量に食べると舌の痺れ、下痢、吐き気などの食中毒の症状がでます。熱を加えても成分は消えません。涙をのんで捨ててください。
  • きゅうり ーー ククルビタシンを含みます。苦味が強い時は食べないようにしてください。
  • メロン ーー ククルビタシンを含みます。
  • カボチャ ーー ククルビタシンを含みます。
  • ピーマン ーー 苦味などを出すアルカロイドという成分が含まれています。微量なので通常食べる時は問題ないそうです。
  • ゴーヤ ーー ゴーヤの種は苦味成分モモルデシンと言う毒素を含んでいます。この成分は胃液の分泌を促し、食欲を増進させる働きがあります。食べ過ぎなければ、食中毒の心配はありません。
  • インゲンマメ ーー フィトヘマグルチニン(レクチンの一種)が含まれています。下痢、嘔吐、腹痛などの症状があらわれます。FDA(米国食品医薬品局)は、「80℃までしか熱しなかった場合、毒性が生のマメの約5倍になる」と報告しています。高温で柔らかくなるまで煮ることが必要です。
  • たけのこ ーー 生のたけのこにはタキシフィリンという物質が含まれています。タキシフィリンは青酸配糖体という青酸性の成分で、摂取すると呼吸困難などの症状がでます。タキシフィリンはゆでることで毒性が分解します。
  • ふき ーー ペタシテニンという有機化合物が含まれています。ペタシテニンを摂取すると肝機能が阻害されます。ゆでることで毒性が分解されます。
  • ふきのとう ーー ピロリジジンという毒素が含まれています。生のまま食べると肝臓疾患になります。灰汁抜きをすると流出します。
  • 青梅 ーー 熟していない実の種中心部に青酸配糖体のアミクダリンが含まれています。梅酒の梅は青いままでも漬けているうちに青酸は減っていくそうです。同じようにあんず、すもも、びわ等の未熟果実や種子も未熟なものは危険です。
  • カカオ ーー テオブロミンというアルカロイドが含まれています。チョコレートのほろ苦さは、この物質によるものです。気管支拡張作用以外に直接心筋に作用して収縮力を高め、脳血管や末梢血管を収縮させます。腎血管は拡張するように働き、先の心筋に対する作用とあいまって利尿作用となります。量によっては人体に有害なので、高カカオチョコレートを食べる時は気をつけてください。
  • 銀杏 ーー ギンコトキシンと呼ばれる神経毒が含まれており、多く食べるとビタミンB6欠乏症や痙攣、意識障害などになることがあります。
  • モロヘイヤ ーー ストロファンチジンが含まれています。茎や種子や鞘(さや)の部分にあり、心不全などを引き起こす強力な毒性があります。
  • わらび ーー プタキロサイドという発ガン性物質が含まれています。灰汁抜きの際にプタキロサイドはほとんど流出するため、少量なら問題はないそうです。生のまま食べると中毒症状を起こします。重篤になると死に至るケースも考えられるそうです。
  • セロリ ーー フロクマリンが含まれています。冷蔵するとストレスから毒素が2倍に増えます。無農薬のセロリは自ら病原菌と戦わなければならないので、大量の毒素を作ります。大量摂取すると光増感作用(太陽光にあたると火傷になる)、心臓麻痺で死亡する場合もあるそうです。
  • グレープフルーツ ーー フロクマリンが含まれています。光毒性があるので、大量摂取する人は太陽光に肌をさらさないようにしてください。メラノーマ(皮膚ガン)の発症リスクが増すそうです。

 

ほかに、うなぎの血やアジサイの葉など有毒ですが、普通食べることはないと思います。季節的にアジサイの葉を料理の飾りとして添える場合は、(大葉と間違えて?)うっかり食べないように気をつけてください。

それと、上記の物はペットなどの動物にも有害だと思われます。ペットの体の大きさから考えると少量でも危険なので、与えないようにしてください。

 

人間堆肥【human compostingの話 】

一昨日、BBCニュースの記事の中に奇妙なタイトルを見つけました。

なかなか衝撃的な『人間堆肥化』という記事。

BBCはイギリスの放送局ですが、内容はアメリカの話です。

アメリカのワシントン州では、今月『人間堆肥化』を合法化したそうです。

アメリカでは昔土葬が主流でしたが、火葬の方が多くなりつつあるとか。お墓の土地不足が問題になっているせいもあるかもしれません。

どこの国も同じような問題を抱えているみたいですね。アメリカは国土が広いので、お墓を作ろうと思えば、どこでも作れそうな気がしますけど。

その問題を解決する方法が、人間を土に還し、堆肥にすることらしいです。

ヴィーガニズムを実践している人が聞いたら、卒倒しそうですよね。亡くなった人を堆肥にするのはモラルに反しないような気もしますが。

ヴィーガニズムは、動物の命を奪うことに反対しているわけですから、自然死の場合は大丈夫なのかな?とも思えます。

でも、もしクロイツフェルト・ヤコブ病で亡くなった方が堆肥にされたら、また狂牛病BSE)のような問題が起きそうです。

土に還す例がその記事中にありました。マッシュルームのスーツを着せて埋葬するのだそうです。

はじめに "mushroom suit " と読んだ時は、「きのこスーツ」って何や?と思いました。

記事の中では、今年3月に亡くなったルーク・ペリーが「きのこスーツで埋葬された」とあります。

ルーク・ペリーを知らない方も多いと思いますが、かなり前に『ビバリーヒルズ高校白書』というアメリカのドラマがありました。

ビバリーヒルズと銘打っているだけあって、医者の娘などのセレブな高校生たちの青春ドラマです。

その中で一匹狼っぽいディランという名前のハンサムな青年を演じたのがルーク・ペリーでした。

ビバリーヒルズ〜』のドラマのリブート版が放送されることが正式発表された直後、ルーク・ペリー脳卒中で亡くなりました。

彼は環境問題に関心が深かったらしく、娘さんに「マッシュルーム・スーツ」での埋葬を希望することを伝えていたそうです。

ルーク・ペリー氏の話で長くなってしまいましたが、「マッシュルーム・スーツ」はきのこの株が植え付けてあり、遺体が土に還るのを促進させるようです。菌類の土壌浄化作用が環境にも良いということでしょう。

伝染性の病原菌を持っていない遺体であるなら、良い方法かもしれません。

実際に堆肥にする場合のテストは、昨年ワシントン州立大学で7体の献体を使って行われたそうです。

具体的には、遺体を大きな円筒形の容器に入れ、木のチップや牧草や藁のような有機物で覆い、酸素供給量を制御し分解を加速させると数週間で堆肥になるということです。

生ゴミを堆肥にする過程と変わらないような。

また、スウェーデンでは、もうすでに人間の堆肥化が合法だそうです。スウェーデンでは、遺体を火葬なしで粉にする「プロメッション」という方法が採られています。

それは、遺体を液体窒素に浸して凍結し、フリーズドライにして粉末にするという方法です。

人間をフリーズドライにするとは、すごい発想ですよね。

アメリカでは環境に優しい「グリーン埋葬」に関心が高まっているようです。

アメリカの葬儀社の試算では、火葬1回につき、二酸化炭素の排出量は110-200kgだそうです。また、火葬にはガスや電力などの燃料が多量に消費されます。そのために費用も高額になります。

「プロメッション」では場所も取らず、たくさんの燃料も必要とせず、二酸化炭素も排出しないので、環境のことを考慮すると、これからの埋葬の主流になるのかもしれません。

心情的に堆肥として使ってほしくはないですけどね。