gonsampoのブログ

健康のために、いろいろ考え試す日々のブログです

天然毒素をもつ食品

じゃがいもの天然毒素については、家庭科の授業で教えられることもあるので、広く知られていると思います。

他にも日常食べる物で注意したほうがよいものをじゃがいもも含めて調べました。

 

  • じゃがいも ーー じゃがいもの芽(芽とその芽の根元)や、皮(特に光が当たって緑色になった部分)には、天然毒素であるソラニンやチャコニン(カコニン)などのグリコアルカロイドが多く含まれています。未熟で小さなじゃがいもには特に多く含まれています。ソラニンやチャコニンをとることによって現れる症状は、吐き気やおう吐、下痢、腹痛、頭痛、めまいなどです。じゃがいもを食べたあとにこのような症状が出たときは、急いで医師の診察を受けてください。重症になると、眠気、無気力、錯乱、衰弱などの神経症状や視覚障害がみられ、場合によっては、死亡することもあります。このような症状は、早い場合は、ソラニンやチャコニンを多く含むじゃがいもを食べた数分後から出始め、遅い場合は数日後に出ることもあります。じゃがいもを調理するときは、じゃがいもに芽があれば、そのまわりの部分も含めて取り除き、皮に緑色の部分があったら、皮を厚めにむき、緑色の部分のまわりもしっかり皮をむきましょう。できるだけじゃがいもは皮をむいて食べます。じゃがいもを冷蔵すると、糖の濃度が高くなり、揚げたり炒めたりしたときにアクリルアミドという有害物質のできる量が増える可能性があります。冷蔵保存したジャガイモは、煮物や蒸し物にすると、アクリルアミドもできにくく、おいしくいただけます。じゃがいもを茹でてもソラニンやチャコニンは分解しないので量は減りません。(農林水産省
  • トマト ーー トマチンという毒素があります。毒性はソラニンと同じです。完熟トマトなどでは微量に含まれているだけです。青く未熟なものでも150kgくらい食べないと健康被害はでないそうです。(カゴメ
  • なす ーー ソラニンが含まれています。
  • ズッキーニ ーー ククルビタシンという苦味成分が含まれています。栽培環境によって成分が多くなる場合があり、ズッキーニを切って、身の部分をなめてみて苦いと思ったら食べないでください。大量に食べると舌の痺れ、下痢、吐き気などの食中毒の症状がでます。熱を加えても成分は消えません。涙をのんで捨ててください。
  • きゅうり ーー ククルビタシンを含みます。苦味が強い時は食べないようにしてください。
  • メロン ーー ククルビタシンを含みます。
  • カボチャ ーー ククルビタシンを含みます。
  • ピーマン ーー 苦味などを出すアルカロイドという成分が含まれています。微量なので通常食べる時は問題ないそうです。
  • ゴーヤ ーー ゴーヤの種は苦味成分モモルデシンと言う毒素を含んでいます。この成分は胃液の分泌を促し、食欲を増進させる働きがあります。食べ過ぎなければ、食中毒の心配はありません。
  • インゲンマメ ーー フィトヘマグルチニン(レクチンの一種)が含まれています。下痢、嘔吐、腹痛などの症状があらわれます。FDA(米国食品医薬品局)は、「80℃までしか熱しなかった場合、毒性が生のマメの約5倍になる」と報告しています。高温で柔らかくなるまで煮ることが必要です。
  • たけのこ ーー 生のたけのこにはタキシフィリンという物質が含まれています。タキシフィリンは青酸配糖体という青酸性の成分で、摂取すると呼吸困難などの症状がでます。タキシフィリンはゆでることで毒性が分解します。
  • ふき ーー ペタシテニンという有機化合物が含まれています。ペタシテニンを摂取すると肝機能が阻害されます。ゆでることで毒性が分解されます。
  • ふきのとう ーー ピロリジジンという毒素が含まれています。生のまま食べると肝臓疾患になります。灰汁抜きをすると流出します。
  • 青梅 ーー 熟していない実の種中心部に青酸配糖体のアミクダリンが含まれています。梅酒の梅は青いままでも漬けているうちに青酸は減っていくそうです。同じようにあんず、すもも、びわ等の未熟果実や種子も未熟なものは危険です。
  • カカオ ーー テオブロミンというアルカロイドが含まれています。チョコレートのほろ苦さは、この物質によるものです。気管支拡張作用以外に直接心筋に作用して収縮力を高め、脳血管や末梢血管を収縮させます。腎血管は拡張するように働き、先の心筋に対する作用とあいまって利尿作用となります。量によっては人体に有害なので、高カカオチョコレートを食べる時は気をつけてください。
  • 銀杏 ーー ギンコトキシンと呼ばれる神経毒が含まれており、多く食べるとビタミンB6欠乏症や痙攣、意識障害などになることがあります。
  • モロヘイヤ ーー ストロファンチジンが含まれています。茎や種子や鞘(さや)の部分にあり、心不全などを引き起こす強力な毒性があります。
  • わらび ーー プタキロサイドという発ガン性物質が含まれています。灰汁抜きの際にプタキロサイドはほとんど流出するため、少量なら問題はないそうです。生のまま食べると中毒症状を起こします。重篤になると死に至るケースも考えられるそうです。
  • セロリ ーー フロクマリンが含まれています。冷蔵するとストレスから毒素が2倍に増えます。無農薬のセロリは自ら病原菌と戦わなければならないので、大量の毒素を作ります。大量摂取すると光増感作用(太陽光にあたると火傷になる)、心臓麻痺で死亡する場合もあるそうです。
  • グレープフルーツ ーー フロクマリンが含まれています。光毒性があるので、大量摂取する人は太陽光に肌をさらさないようにしてください。メラノーマ(皮膚ガン)の発症リスクが増すそうです。

 

ほかに、うなぎの血やアジサイの葉など有毒ですが、普通食べることはないと思います。季節的にアジサイの葉を料理の飾りとして添える場合は、(大葉と間違えて?)うっかり食べないように気をつけてください。

それと、上記の物はペットなどの動物にも有害だと思われます。ペットの体の大きさから考えると少量でも危険なので、与えないようにしてください。