gonsampoのブログ

健康のために、いろいろ考え試す日々のブログです

麻しんの予防接種

WHO(世界保健機関)によると、今年1〜3月の世界の麻しん(はしか)の感染者は約11万2千人で、前年の約4倍。感染報告は170カ国に上り、特にブラジル、フィリピン、ウクライナなどで多いそうです。地域別でみると、アフリカが最も増えており、前年比で7倍に達しています。

日本では、国立感染症研究所によると、今年の累積患者数は28都道府県で400人以上ということです。

2015年(平成27年)3月27日、世界保健機関により、日本が麻しんの排除状態にあることが認定されています。排除後は、海外からの輸入例と、輸入例からの感染事例のみです。

麻しんは2回の接種を受けることで、1回の接種では免疫が付かなかった方の多くに免疫をつけることができます。

ですが、ユニセフ(国連児童基金)の発表によると、2010年から2017年の間で、高所得国の中でワクチン未接種の子どもの数が最多なのは米国で、259万3000人が1 回目の接種を受けていませんでした。2番目に多いのはフランスの60万人、 3番目はイギリスの52万7000人 、ナイジェリアでは400万人が1回目の接種を受けていませんでした。日本では37万4000人が未接種でした。
2回目の接種率については、「さらに憂慮すべき事態」だとユニセフは警告しています。

欧州では麻しんの流行が続いています。

欧州では麻しんが根絶されたと思われていたので、麻しんワクチンの接種率が極端に低下しました。また欧州では子供に予防接種を受けさせない反ワクチン派が多く、これがはしか大流行の主な原因だと言われています。WHO(世界保健機関)によれば、流行を防ぐには人口の95%がワクチンを2回接種していることが必要です。しかし、接種率が70%以下という国もいくつかあります。

アメリカでもはしかの感染者はかなりの数であることを米国立疾病管理予防センター(CDC)が報告しています。現在ワシントン州ニューヨーク州テキサス州の5カ所で流行していて、100人あまりが感染したそうです。背景には、ワクチン未接種の子供が年々増加していることにあるそうです。ワクチンが自閉症を引き起こすという誤った説(トランプ大統領など著名人も支持)を親たちが聞かされてきた結果だとか。ですが、多くの研究で、自閉症と予防接種の関連性は証明されていません。

今回のはしかの流行を受けて、複数の国では予防接種の義務化を求める声が高まっています。

イタリアでは、水ぼうそうやはしか、その他の感染症の予防接種を受けていない6歳以下の子どもの就学が禁止されました。

ニューヨーク市は一部地域の公衆衛生緊急事態を宣言し、全住民に予防接種を義務付けました。従わない場合は罰金が科せられます。

昨日、日本ではなくウクライナの話ですが、麻しんで亡くなった18歳の医学生の記事を読みました。この学生の母親は、息子に予防接種を受けさせていませんでした。彼女の認識では、麻しんは誰でもかかり、その全員が回復する病気の1つに過ぎなかったようです。麻しんで息子を亡くしたことを嘆かれています。

ウクライナでは2017年以降10万件以上の症例が報告されているそうです。

日本では定期接種でMR(麻しん・風疹混合)ワクチンなど10種類のワクチンが無料で受けられます。決められた時期などもあり、早く接種するほうがいいので、スケジュールはしっかり立てる必要があります。

かなり昔に、私も娘たちを抱えて予防接種に通いましたが、予定していた日に具合悪くして行けなくなったり、なかなか大変でした。親になると多忙ですけど、子供たちが元気でいてくれることが一番ですからね。