gonsampoのブログ

健康のために、いろいろ考え試す日々のブログです

選挙の供託金

元号が変わっても、国際情勢も国内の状況も悪くなるばかりという気がします。本当に健康に良くありません。

高額報酬をもらっている政治家や官僚がしっかりした政策を打ち出してくれることを期待しても、その結果が今の状況ですからね。子供たちの未来は明るいものであってほしいのに。

やる気があり、誠実で聡明で健康な人が政治家となり、良い方向に導いてくれることを望みますが、志が高い人であっても日本では選挙に出ることが難しいです。たぶん、立候補を困難なものにする最大の問題は高額な供託金と選挙費用です。

日本では選挙に出るために供託金が必要です。

選挙における供託金は、被選挙人(=候補者)が公職選挙に出馬する際、国によっては選挙管理委員会等に対して寄託することが定められている場合に納める金銭もしくは債券などのことである。当選もしくは一定以上の結果を残した場合には供託金はすべて返還されるが、有効投票総数に対して一定票(供託金没収点)に達しない場合は没収される。( Wikipedia

衆議院小選挙区 ーー 300万円

参議院選挙区 ーー 300万円

比例代表はその倍になります。

都道府県知事 ーー 300万円

都道府県議会 ーー 60万円

市区長 ーー 100万円

市区議会 ーー 30万円

町村長 ーー 50万円

などなど。

これではお金をかなり稼いでいる人しか無理でしょう。これ以外に選挙運動にお金がかかりますから。

「国や人のために何かしたいと思うならば、実業家にでもなって、富を築いてから政治家になるべきではないだろうか。自分の生活もやっとの人が他人のために何ができる?」と昔は思っていました。学生の頃、シュリーマンの『古代への情熱』を読んで、自分の夢の実現のために、人間は努力すれば叶えることができるものだと思ったからです。若かったな。

しかし現実はそんなに甘くはないです。バリバリ働いて蓄えようと思った頃にバブルが弾けました。都会がバブルで沸いていても、田舎には波及して来ませんでした。でも、しっかり不況だけはやってきた。なんでやねん、って感じです。

長い不況の中、こういう日本を良くしたいと思っている人はいるでしょうが、選挙費用を捻出するのは大変です。せめて供託金制度がなければ、負担が多少は軽くなるのに。

世界に目を向けると、供託金が必要なかったり、あっても高額ではない国がかなりあります。

アメリカ、ドイツ、フランス、イタリアは供託金がいりません。

イギリスは約7万円。カナダは約8万2千円。オーストラリアは(上院)約15万円、(下院)約7万5千円。ニュージーランドは(比例代表)約7万円、(選挙区)約2万円。韓国は約140万円。(今の為替レートで計算しています。)

G20参加国を全部書き出そうかと思いましたが、計算するのが面倒になってしまいました。

中国は選挙がないので、供託金は関係ないですね。

韓国でも日本の半分くらいの供託金です。

それにアメリカなどの先進国では日本よりかなり所得が上なのに、供託金がない。

日本って変じゃないですか?こういう制度を変えたくても、選挙に当選しなくては変えることはできない。でも費用が莫大で選挙に出られない。

これでは、国が良くならないのは当たり前です。お金を持っている人しか政治家になれないのだから。二世とか三世議員ばかりになるはずですよね。今更ですが。

選挙とか名前の連呼だけで、何がしたいのか全くわからない場合があります。ポストに入れられているパンフレットとかを読んでも、どれも似たり寄ったり。

選挙する必要がないシステムにすれば良いのでは?と考えたりします。

宮崎県の場合ですが、ドンドン細かく地区を分けると班になります。県の中に市町村があり、その中に区があり、区は一軒一軒の家庭をある程度まとめた班でできています。班には(毎年変わりますが)班長がいて、班長たちが集まって区の会合が開かれ、区長がまとめます。区長たちが集まって区長会もあり、市に意見はあげますが、そこでストップです。人望がある区長は何年もされています。その人達が市議会議員をすれば、選挙は必要ないと思います。また、その市議たちの中から市長を選べばいいですし。

各市長や副市長などが県議会で話しあえば、県議会議員もいりません。市町村長で構成された県議会議員の中の代表が国会で話し合えば、国会議員も選挙で選ぶ必要はなくなります。総理大臣も末端から上がってきた誰かが選ばれることになります。政党など関係ない、末端からの意見が国政に反映されるはずです。

いろいろ問題があるでしょうけれど、地方の声も届くことでしょう。結局、選挙に通らないことにはこういうことも実現できないですけどね。

昔、選挙カーに乗って、ウグイス嬢をしたことがありますが大変でした。立候補されている方は本当にもっと大変。市議選でしたが、選挙費用がかなりかかって、銀行でローンを組まれたという話も聞きました。初めて立候補されたので、周りの人たちも選挙について知らない素人ばかりでしたから。その時は知名度もなく、僅かな差で落選でしたが、2回目には当選し、今も市議をされています。頑張りが報われて本当に良かったと思います。最初に立候補した時の情熱を持ち続けてほしいです。

日本の選挙が変わることを願います。本当に日本を良くしようという気持ちがある人が政治家になれますように。